ケンブリッジ英検

【ケンブリッジ英検FCE/CAE】スピーキング(コミュ力必要)内容とポイント

ケンブリッジ英検は、日本ではあまり認知度がありませんが、CEFRに準拠した試験として世界では広く認められた英語試験です。今回は、そんなケンブリッジ英検のスピーキングセクションについて、難易度や各パートの詳細をまとめました。

スピーキングの概要

ケンブリッジ英検のスピーキングはおよそ15分ほどです。配点は全体の20%を占めます。一般的に4技能試験は4技能均等の配点が主流ですが、ケンブリッジ英検はリーディングにあたる《Reading and Use of English》というパートが40%を占めるので、その他のパートは20%ずつです。

スピーキングは全4パートからなります。形態は、試験官2人(1人は質問をする人、1人は採点だけをする人)と受験者2人です。試験官の1人は採点者で実際にはやりとりには関わらないので、事実上、《試験官1》対《受験者2》の試験です。

他の英語試験にはあまりない形態ですが、CEFRの試験としては、ドイツ語のGoethe Zertificatなんかも同じような試験官1人に対して受験者2人という感じです。

この形態であることによって、試験官とのやりとりだけでなく、パートナーである他の受験者とのやりとりも重要になってきます。試験官の質問に答えつつ、パートナーの意見を聞いたりして、議論をしていくことも大切です。

そう考えると難しそうに感じるかもしれませんが、ケンブリッジ英検のスピーキングは、難易度はそれほど高いわけではありません。少なくともレベル上同等とされる、英検1級とケンブリッジ英検CAEを比べたときに、多くの人はスピーキングに関して、英検1級の方が難易度が高いと感じるでしょう。

(一方で、他のセクションはケンブリッジ英検の方が同レベルの英検より難しいと感じることが多いです。詳しくはリーディングリスニングライティングついての記事を参照)

英検1級を難しくしているのは、現代社会にまつわる問題について、時には深い背景知識が必要となる点です。英検1級のスピーキングは、話すことはもちろん、その内容が難しいのです。

その点、ケンブリッジ英検のスピーキングはFCEだろうとCAEだろうと、特に背景知識が必要となることはありません。題材は日常的なことから、外国で生きていくことに関するごくありふれたものです。簡単に言うと、英語が話せさえしたら大丈夫です。

 

各パートの内容

それでは、実際にケンブリッジ英検のスピーキング試験、各パートの内容を見てきましょう。時間などはCAEの内容ですが、実際にはFCEでもCPEでも大まかな構成はほとんど同じです。

Part 1 挨拶と自己紹介

Part 1(2分ほど)では、試験官が自己紹介した後、受験者の名前を尋ねてきます。そのあと、簡単に受験者のことについて質問があります。

たとえば、出身地はどこか、職業はなにか、英語をどうして学んでいるのかといったことです。1人目が答えると、2人目にも同じような感じで質問がされます。

その語、その内容について、さらに簡単なやりとりがあるという感じです。前の質問と関係ないことを聞かれることもあります。

いずれにせよ、パート1はウォーミングアップみたいなもので、受験者の緊張をほぐすように優しくくつろいだ感じで始まることがほとんどのようです。対面式のスピーキング試験ではよくある感じですね。IELTSだろうが英検だろうが始まりは同じようなものです。

 

Part 2 写真のプレゼン

Part 2(4分ほど)では、試験官が示してくる写真について説明します。写真は日常生活に即したものがほとんどです。働いてる人や休日を過ごす人たちのワンシーンを切り取った写真が使われます。

試験官は3枚の写真が印刷されたカードを見せてくるので、そのうちの2枚を選んで、それらを比較しながら受験者Aがそれを描写します。話す時間はだいたい1分ほどです。

その後、受験者Bに対して、試験官から質問がされます。内容は3枚の写真に関することです。解答時間はだいたい30秒です。

それが終わると、今度は受験者Bが別の写真を同じように描写して、Aがその後で質問に答えます。

 

Part 3 ディスカッション

このパートでは2人の受験者が議論をするなかで何らかの結論にたどり着かないといけません。

最初に、試験官があるテーマと、それにまつわる様々な状況が書かれたカードを見せてきます。たとえば、テーマが「こんなとき、どんな援助ができる?」みたいなものだったら、そこから《学校で》とか、《進路を選ぶとき》とか、《職場で》といった状況が印刷されています。

これのカードを示しつつ、「どの状況が一番援助が必要でしょう」といった質問を試験官が投げかけます。受験者は、2分ほど話し合って、なんらかの結論を出します受験者のどちらが先に話すかは、このパートでは自分たちで決めなければなりませんこの辺がなんとも気を遣うところです。

受験者A「ではどうしましょう。」(先に言ってほしいな…)
受験者B「私が先にいきましょうか」(こう言うしかないやん)
受験者A「ではお願いします」(よかった)
受験者B「では、えーと…」

みたいな感じになりますよ(笑)。おそらくどちらが先だから点数があがるということもないと思うので、後攻の方が有利ですよね。まさにスピーキング力とともにコミュ力・人間力が問われます。わーい。2分間ですが、どちらかが話しすぎても、話さなすぎてもだめだそうです。

スピーキングパートでは、このへんが一番気を遣うところかなと思います。ケンブリッジ英検ならではの難しさです。コミュニケーションが得意な人は、楽しいでしょうね。私なんかは全然だめです。TOEFLのコンピュータに話すやつのほうが遙かに気楽です。

いずれにせよ、知らない人と外国語で意見をすりあわせるPart 3はケンブリッジ英検でしか味わえない英語試験体験です。

 

Part 4 インタビュー

Part 4では、Part 3で答えた内容について、試験官からさらに質問が飛んできます。2人の受験者に交互に質問されるので、このパートは個人戦という感じです。

所謂普通のインタビュー形式なので、答えやすいです。Part 3の気まずさを乗り切った開放感の中で、英語を話しまくりましょう。

英検やIELTSの後半と同じような感じで試験官の質問にどんどん答えていったらいいです。時間は大体5分ぐらいですので、2回ぐらいは質問がされると思います。

 

まとめ

ケンブリッジ英検のスピーキングは、見ての通り、自己紹介→プレゼン→ディスカッション→インタビューとスピーキング活動の基本要素を余すところなく含んでいます。

私なんかはPart 3が気まずい試験、ぐらいの印象しかありませんでしたが、こうして考えるとやはりよくできた試験ですね。なかなか受験機会が多くとれる試験ではないので、慣れることも難しいものです。

慣れたらディスカッションも楽しくできるのでしょうか。どうでしょう。私はそこまでたどり着ける自信はあまりありません。

自分の経験を述べると、ケンブリッジ英検はFCEとCAEを1回ずつ受験したことがあります。FCEは4年程前に東京で受験して、スピーキングのパートナーは外国の方(おそらく東欧系)でした。どちらかというと、外国の方とペアの方がやりやすいですね。譲り合いの気まずさがすこしだけ薄らぎます。

CAEは今年受けましたが、相手の方は日本人で、なんとも気まずかったですね。吊り橋効果の友情も生まれることはなく、試験終了後はあえてトイレに逃げ込みエレベーターで同じにならないようにしてました…。よくこれで語学試験を受けようなどと思ったものです。

まあでも、是非未体験の方は、体験してみてください。最後に試験の様子を説明したYouTube動画を貼っておきます。

 

 

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