ケンブリッジ英検

【ケンブリッジ英検FCE/CAE】ライティング(想像力必要)内容とポイント

ケンブリッジ英検は世界で最も広く通用する英語試験の1つで、近年日本でも注目度が上がってきています。長い試験時間をかけて、英語の各技能を詳細に判定してくれます。今回はその中でもライティングセクションについてです。試験内容と得点のポイントを考えていきます。

ライティングの概要

時間・配点・タスク数

ライティングセクションの大まかな内容は次の通りです。今回は最も受験者が多いと思われる2つのレベルFCE・CAEについてです。

FCE
配点…全体の20%

試験時間…80分

課題…140-190語のエッセイ2つ

 

CAE
配点…全体の20%

試験時間…90分

課題…220-260語のエッセイ2つ

FCEでもCAEでもタスクが2つあるというのはTOEFLやIELTSなど他の主要英語試験と同じですね。

ケンブリッジ英検はReading and Use of Englishというパートが事実上2セクション分で全体の40%の配点を占めます。そのため、リスニング・ライティング・スピーキングは全体の20%ずつを占めることになります

これは他の英語試験にはないケンブリッジ英検独特の配点です。

ライティングセクションの特徴

ケンブリッジ英検のライティングには次の大きな特徴があります。

  1. 試験時間が長い
  2. 日常に即したテーマ

ケンブリッジ英検のライティングは試験時間に比較的余裕がある試験です。

TOEFLやIELTSのライティングはタスク2つでいずれも60分です。これらの試験では時間との闘いという要素も大きいです。

英検はライティングとして独立しているわけではないですが、1級なら220語ほどのエッセイを30分程度で書き上げなければなりません。

そう考えると、ケンブリッジ英検CAEの90分で500語前後というライティングは時間に余裕があります。

書く内容もケンブリッジ英検は他の試験とは結構異なります。

英検・TOEFL(独立問題)・IELTS(Task2)のライティングは社会問題やアカデミックな内容を扱うことが多いです。

一方で、ケンブリッジ英検のライティングはメールや映画のレビューなど日常的なことがらが題材になります。そのため、特にアカデミックライティング専用の対策が必要と言うことはありません。

どちらかというと、対策のしがいがない(方法がない)試験と言えます。これはケンブリッジ英検全体に当てはまることです。

直接役立つような対策法はあまりありません。求められるのはまさに英語の地力なわけです。

英語を普段から書く練習をしている人なら、CAEのライティングだろうと、それほど練習せずとも高得点がとれます。英検のように社会問題に関する背景知識も必要ありません。

 

各パートの内容

ケンブリッジ英検のライティングセクションは2つのパートから構成されます。以下では、各パートの内容をより詳しく見ていきたいと思います。

FCEもCAEも試験時間と書くべき語数は違いますが、内容的にはほとんど同じです。CAEの方が少しだけ幅広い議論が必要というぐらいです。

Part 1 意見文

ライティングセクションのPart 1では与えられた問いに関する自分の意見を書きます。

問いは、「子どもにとって物語は大切か」とか、「音楽教育は大切か」といった感じのものが多いです。どういうわけか子どもや若者に関する話が多いです。

問いと一緒に、Notesが3つ与えられています。これには、意見の理由になるような観点が示されています。(英検準1級にあるPOINTSのようなものと思ってください。)

このNotesの観点を使って理由を組み立てます。

その際、FCEでは3つの観点「すべて」を使って書きます。ただし、Notesの3つめは “(your own idea)” となっています。実質、与えられた2つの観点+自分の観点1つで理由を書くという構成になります。

CAEでは3つの観点のうち、2つを選んで理由に使います。さらにそのどちらがより重要かを示しながら書いていく必要があります。

CAEは語数が多い割に、2つの観点しか使えないので、それなりに掘り下げた深い議論が必要です。

とは言っても、日本の英検やIELTS・TOEFLでライティングを練習したことがある人なら、簡単に議論を組み立てられると思います。

 

Part 2 選択問題

ライティングセクションのPart 2では3つの課題のうち1つを選んで解答します。

書くべき語数はPart 1と同じです。

このパートに出てくる課題には以下のようなものがあります。

  • メール
  • 街や大学の問題点についてのレポート
  • 街や大学の事業に対する提言書
  • 雑誌の記事に対する意見文
  • 本や映画のレビュー
  • ウェブサイトのレビュー

内容的にはFCEもCAEも同じですが、CAEの方が少し深い議論が必要であるという点はPart 1と同じです。

このパートでは、基本的に誰かになりきって英文を書かないといけません。

メール文を選択した場合は、自分がそのメールを受け取ったことを想定して、その人の状況などを理解し、その人になりきって返信を書かないといけません。

本や映画のレビューでは、架空の映画や本を脳内で作り上げて、さらにその上でそれらの作品について感想を書く必要があります。

そのため、このPartでは想像力が必要になります。この要素も他の英語試験ではほとんどないですね。(かつてのFCEでは与えられた文に続く物語を書くなんてタスクもあったぐらいです。あれは楽しかった。)

ある程度しっかりと書き手のイメージを作り上げることができたら、自由に英文を書くこと自体はそれほど苦しい作業ではありません。むしろ楽しく書けると思います。

私の印象ですが、大学や街の事業に関する意見文などは、結構書きやすいですね。バスサービスがあったらいいといった感じで、「こういうシステムがあったらいい」みたいなことを想像して書いたらOKです。

 

まとめ 過去問1度はやっておこう

ケンブリッジ英検のライティングはその他の分野と比べても、日本人には取り組みやすいセクションだと思います。

結構自由に英語を書いて、それがいいスコアに割とそのまま結びつきます。

英検のようにパターンとテンプレで攻略できるわけではありませんが、英文を書く力が純粋にある人は楽しめる試験だと思います。

過去問を1度はやってみて、サンプルの答案とそのスコアを見ておきましょう。公式問題集に載っています。

ケンブリッジ英検は問題自体が素晴らしく、それ自体がすぐれた問題集にもなるので、公式問題集は1~2冊もっておきたいところです。リスニング音声つきを選びましょう。

最後に注意を2つ。

Part 2の問題は、解答冊子に自分が選択した番号を書き忘れないこと。(私がCAE受けたときは、知らずにPart 1の直後にPart 2を勝手に始めていてて、指摘してもらいました。)

そして、このセクションだけ筆記具はボールペンです。書き味の良いボールペンを用意しておきましょう。間違えたところは二重線で消します。これがヨーロッパ式です。慣れましょう。

POSTED COMMENT

  1. […] (一方で、他のセクションはケンブリッジ英検の方が同レベルの英検より難しいと感じることが多いです。詳しくはリーディングとリスニングとライティングついての記事を参照) […]

  2. os より:

    こんにちは。
    コメント欄から失礼致します。

    先日、FCEテストを受講したのですが、情けないことにライティングのPart2の選択番号を書き忘れてしまいました。。。
    この場合、Part2では減点あるいは0点扱いになってしまうのでしょうか?

    ご回答頂けますと幸いです。

    • kazetori より:

      こんばんは。

      返信が遅くなってしまい申し訳ありません。

      ケンブリッジ英検のライティングに関しては情報が少ないので私もなんとも言えないというのが正直なところです。
      私も実際に受けたのはFCEとCAEを1回ずつに過ぎません…。

      こればっかりは、受け取った側がどう判断してくれるかですね…。
      私の勝手な予想ですが、何を選んだか、どんな考えを書いたかというよりは、「書かれた英語そのもの」を見る試験ですので、採点はしてくれると思うのですが、断言はできませんね。

      ちなみに私もCAEを受けたときは、選択番号を書き忘れていて、試験官に試験後に指摘されて書き足しました。

      参考にならず申し訳ないですが、あとは祈りながら待つしかありませんね…。

      • os より:

        前回コメントした者です。
        丁寧に返信して下さり、誠にありがとうございました!
        そしてお返事が遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした!!

        164点取って何とかFCEテストに合格できました!!
        ライティングも基準点を取れていたので、番号の書き忘れがあっても微減もしくは全く影響なかったと思われます。

        何はともあれ、大変お騒がせ致しました。
        これからも管理人さまの情報発信を参考にさせていただきますので、何卒よろしくお願い致します!

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