大学入試

【2019年版】九大入試・英語 特徴・難易度と感想・解答のポイント

九州大学の入試問題は、基本的な英語力をバリエーション豊かな問題形式で試してくる試験です。近年は読解量と日本語英語両方の記述量が増加しつつあります。今回は、そんな九大英語の特徴、そして最新2019年の問題を振り返ります。

九大英語の特徴

九州大学の英語問題は、5つの大問で英語の読解力、そして英語や日本語で表現する記述力を試してきます。

問題形式は多岐にわたり、標準的な読解問題3題、自由英作文、和文英訳となっています。難関国公立大学の中でも5つの大問は多い方です。

形式は次のように固定されつつあります。

大問1 長文読解

大問2 長文読解

大問3 長文読解

大問4 自由英作文

大問5 和文英訳

ここ数年は、大問1・2がいわゆる通常の読解問題といった感じです。日本語の問題に日本語で答える問題がメインになっています。

大問3は設問が英文で書かれています。この大問では問題形式も客観式の選択問題が多くなる傾向があります。いわゆる、英検やIELTSのような外部試験スタイルにも近いとも言えます。

九大の特徴として、大問の1つが物語など文学的な文章になっている点があります。旧帝大レベルだと、九大以外だと東大がこういった文章を出題してきます。標準的な英文解釈の練習に加えて、ラダーシリーズなどの簡単めな英文を多読しておくことも効果的です。

長文全体としては、読解や設問の難易度はそれほど高くありませんが、特に近年は分量が多くなりつつあります。語彙レベルは国公立大学の標準的な水準です。

英作文は100語以上の自由英作文と4行程度の和文英訳という構成です。こちらも記述量は決して少なくはないほうです。

素早く問題のポイントをつかんで、時間内で的確に表現する力が必要とされます。

 

2019年の問題

最新2019年の問題は、次のような構成でした。

大問1 長文読解(論説)

大問2 長文読解(物語)

大問3 長文読解(論説・英文設問)

大問4 自由英作文(+英文要約)

大問5 和文英訳

全体としては前年より分量が大幅に増加しています。120分の試験で読むべき英文量は10ページ近くに達しました。これは難関国公立大学の入試の中でも多い方です。

特に九大の場合は、大問3で設問でも多くの英文を読む必要があります。一方で日本語でも英語でも記述量が多いので、読むのにも解答するのにもスピードを上げていくことが必須になってきます。2019年はその傾向に拍車がかかりました。

和訳問題は全体で1題だけで、英文量が増えているあたり、近年の入試全体の傾向を強めに反映している試験であるといえます。

大問4の自由英作文は100語の英文要約とそれに加えて50語で意見文を書くというスタイルでした。150語の自由英作文はこちらも旧帝大レベルでは最長の部類です。

和文英訳は3行文で、標準的な難易度でした。

 

解答のポイント

以下では、各大問について、解答のポイントを見ていきましょう。問題は各予備校のサイトで見ることが出来ます。

 

大問1

男女の平均寿命格差とその展望についての英文です。中身としては論説文ですが、スタイルはあまり堅すぎない感じになっています。

設問は説明問題が主ですが、解答箇所は簡単に見つけることが出来るので、あとはその箇所を短時間でしっかり日本語で解答することです。

問4には欠如文を本文中に補う問題があります。英文の一般的な流れが体得できていたら答えを一瞬で見抜くことができるはずです。

問5は該当箇所がコロン(:)の後であることはすぐにわかりますが、下線部のreverse inequalityという単語の意味は掴みにくいかなと思います。

ちなみにイギリス英語の文章です。

 

大問2

始めて自作の物語を作った子どもとそれに対する周りの人の反応を描いた文章です。

全体の中で唯一の和訳問題が問1にありますが、難易度はそれほど高くありません。so that, as, soの倒置など、和訳問題に定番の要素を含んだ文が設定されています。

その他の問題も時間をかけずに解答していきたい問題です。

give a thin smile
He was beaming
loving him for it
He weighed his words and cleared his throat

これらの表現は文学的な文章に特有の表現です。普段から簡単めのラダーシリーズなどの読本で多読をしておくと抵抗なく読むことが出来ると思います。

 

大問3

子どもが物語を受容する理想的な在り方について。英文は少しだけ抽象度が上がりますが、それでも難易度は高くありません。

日本語で解答する問題はQ4の1題だけです。この問題は和訳の要素とわかりやすく説明するという要素がある問題です。

Q7は簡単な語彙問題です。難関大を受験する人ならどれも知っているような単語の知識を訊ねています。

その他はQ1の抜き出しを含めて、客観問題になっています。内容理解を問う読解問題が4題ありますが、本文の素直な言い換えがされているので、それほど難易度は高くありません。

 

大問4

半ページほどの新聞記事からの抜粋を読んで、英文要約+意見文の作文となっています。

要約の方が100語と割と語数が多いので、重要なポイントをしっかり含めつつ中身をまとめていきたいところです。

どこで・誰が、という情報は本文で明記されているので、それらはしっかりと含めつつ、後は本文を的確にパラフレーズしていくと合格点がもらえるでしょう。

解答では2段落目に自分の意見を50語程度で書くように指定されています。要約の100語に対して、意見文を50語で書くというのはけっこう窮屈な語数です。それほど多くのことは書けないので、ポイントを絞ってしっかり意見を書くことが要求されています。

 

大問5

和文英訳です。内容は外国語を扱った言語論という感じです。

12行ほどの日本語のうち、下線部が施されている3行程度を英訳します。

割と直訳でもどうにかなるような表現も多いですが、思いつかないときは文意をくみ取った意訳で対応するといいでしょう。

「多様な言語を扱う多様な人々との共存」という部分は、直訳風にcoexistanceという語を使うよりは、説明的に書く方が書きやすいと思います。

テーマとしてはありがちな題材ですので、間違いなく使える表現をしっかりストックしておく必要があります。

 

まとめ

このサイトでは、旧帝大の入試問題を一通り見てきました。

難易度的には一定の傾向があって、一番取り組みやすい問題は北大・九大です。

大学入試の問題は、大学の威信をかけて各大学が作成した問題です。一見取り組みやすい問題にも必ずどこか学ぶところがあると私は思います。その意味で、高校生であろうが、そうでなかろうが、入試問題から学ぶことは多いです。

 

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