大学入試

私が読んだ洋書とその遍歴を振り返ります【洋書多読の参考にどうぞ】

私にとって、洋書を読むというのはいつだって英語学習の中心にあった気がします。中学時代からなんとか読める本を探して、読めたら嬉しくて・・・みたいな繰り返しの洋書遍歴を振り返りたいと思います。

中学生のとき

ラダーシリーズとの出会い

洋書というか、英語の本との出会いは中学時代でした。

書店に並んでいた「ラダーシリーズ」をパラパラ見てみて、「読めたら格好良い」という理由だけで購入しました。レベル1の芥川龍之介『杜子春』の英語版でした。

そのときは中学2年でしたので、英語力はまだまだでした。ラダーシリーズのレベル1でも何度も何度も繰り返し読みました。

現在完了が出てくる度に、意味が分からず歯がゆい思いをしたのを覚えています。当時はまだ学校で現在完了を習っていなかったのです。

それでもなんとか読みたいという思いは消えません。巻末の語注を参照しながら、何度も読みました。

当時は語彙力も普通の中学生レベルでしたので、本当に時間がかかったものです。

 

語彙力増強へ

その頃からやはり語彙力をつけるしかないと思うようになりました。

そう思った私は、中学生用の単語集を一気に覚えてしまいました。ひとえに洋書を読むため、語彙力アップに励みました。

中学2年か3年にかけて、アルクの『キクタン Basic』で単語を覚えていきました。この単語集は大学入試向けでしたが、洋書への憧れが私を突き動かしました。

このころの学習については以下の記事でも書いています。

『杜子春』で洋書に出会った私は、それ以降ラダーシリーズにのめり込んでいくことになります。『銀河鉄道の夜』『星の王子さま』『トム・ソーヤの冒険』など、数々のタイトルに手を出しました。

もちろん、すらすら読むことなんてできません。それでも巻末を参照しながら何度も読み続けました。

今考えると、本当にあのころは健気にひたむきに英語を読んでいたと思います。あの時の自分を褒めてあげたい。(当時はただただ変な奴と思われるだけで、褒められることもなかったような気が・・・。)

ラダーシリーズはレベル1~5まで設定されているのですが、レベルを1つ上げる度に期待と不安でいっぱいでした。そして難しさに跳ね返されて・・・という日々です。

 

その他のリーダーシリーズ

その頃はラダーシリーズ以外にも、いくつか洋書のリーダーシリーズに手を出しました。

オクスフォードなど有名なシリーズは10冊ぐらい手を出しました。これらは絵が入っていてラダーシリーズに比べると文字が少ないのであっという間に読んでしまいました。

ちなみに、アマゾンのマーケットプレイスというものを知ったのもこの頃でした。

 

高校時代

本物の洋書へ

高校に入るときは、学習者向けにつくられたリーダーシリーズはなんとか楽しめるようになっていました。

Big Fat Catの物語シリーズ(全6巻)も何度も読みました。これが高2のときだったと思います。

そして、やっぱりそうなると「本物の」洋書を読みたくなるものです。学習者用に手加減されたものではなく、本当に英語圏の人が読んでいる普通の本への憧れです。

いろいろなサイトで読めそうな洋書を調べたり、地元にあった唯一洋書を扱う書店で何時間も過ごしたりして読めそうな本を探しました。

一番最初に手を出したのはルイス・サッカーの “Wayside School Is Falling Down” という本でした。学校を舞台にした、結構はちゃめちゃな本です。

わくわくしながら読みましたが、特に話に惹かれることもなかったので、正直あまりないようについては覚えていません。

次に読んだのは同じ作者の “Someday Angeline” という話です。これは英語もとてもわかりやすく、かつ話自体がとても好きだったので、何度か読みました。

もちろん、英語が理解できないところもありましたが、割と普通に洋書を楽しんで読めたことが嬉しかったものです。

洋書多読の世界で、ルイス・サッカーといえば “Holes” が有名ですが、これは既に翻訳で読んだこともあったので、洋書では読みませんでした。やっぱり私の一番お気に入りは “Someday Angeline” だったわけです。

 

ロアルド・ダール

洋書が読めるぞ!という気分になりつつあった私は、次にロアルト・ダールの本に進みます。

読んだのは “Charlie and the Great Glass Elevator” でした。映画の『チャーリーとチョコレート工場』を見ていたので、いきなりその続編から読んだわけです。この本もそれほど苦労せず、わりと楽しんで読めました。

この頃はもう、洋書がなんとか読めていることが嬉しくてたまらないという感じでした。(健気!)

ロアルド・ダールでは “Matilda” がいちばん好きでしたね。

 

ハリポタ読破

そして、高校時代に一番読んだ本と言えば、とりもなおさず『ハリーポッター』シリーズでした。

私は小学生の時から、学年が進むにつれハリーたちも学年が上がっていくという、まさに「ハリポタ世代」でした。そのため、小学生の時から翻訳は各巻何度も読んでいて、翻訳の最終刊は高1の夏に発売されました。

そのため、やはりどうしても原書で読みたかったのです。というわけで、高2の12月に、ハードカバーで全巻セットを買ってもらいました。

いろんな版があるのですが、一番表紙が格好良かったイギリスのAdult Editionを選びました。(今見たら、全巻セット6万円ぐらいになってる・・・)

↓この表紙のシリーズです。各国版やいろんな表紙を見ましたが、これがいちばん素敵。

“Harry Potter” は、やはりそれまで読んでいた洋書より一回り難しいと感じました。私は、『ハリーポッターが英語で読める本』という本を助けとして最初は少しずつ読んでいきました。

最初は時間がかかりましたが、2巻の途中ぐらいからは随分楽しんで読めるようになりました。あとは最終巻まで数ヶ月かけて読破しました。結局、今まで読んだ一番長い洋書は5巻の “Harry Potter and the Order of Phoenix” であるような気がします。たぶんあれより1冊が長い本は読んでいないと思います。

このシリーズは全巻読むと相当な長さになります。振り返ってみても、あの時期がいちばん英語を読むスピードが速くなったと思います。センター英語が試験時間の半分ぐらいの時間で終わるようになったのもこの頃からです。

 

修学旅行でも洋書を買う

このように、当時は洋書に憧れる純朴な高校生でありました。

そんな時、修学旅行で東京に行くことになります。都内の自主研修みたいな自由行動の時間があったのですが、私はグループのメンバーと別れ、1人書店に向かいました。

九州の片田舎出身の高校生としては、東京の大型書店はもう夢のような場所です。個人行動は禁じられているにもかかわらず、私は一人で何時間も紀伊國屋書店で洋書を吟味していました。

そこで買った洋書は5冊ぐらいです。どれもネットでは見たことのないようなものを選びました。「東京にあった本」みたいなのを喜んでいたんですね。

家に帰ってからそれらはすべて読みましたが、ストーリーとしてこれがお気に入りだ!というものは正直ないですね。(笑)

でも、ネットショップではなく、実物を見てその本の重さ、香り、文字の形などを感じて買った本はなんとなく愛着があるものですね。今でも実家に眠っています。

 

文学にも

その頃は児童書だけでなく、もう少し本格的な本にも手を出すようになりました。

いちばん覚えているのは、ヘミングウェイの “The Old Man and the Sea” でした。

これは難しかったですが、短かったのでそれほど苦ではありませんでした。サリンジャーやヘミングウェイは何とか読めていた記憶があります。

 

大学時代

大学時代はあまり英語を読むことはなくなり、たまに読みたくなって読むという感じでしたね。

読むときは文学作品が多かったですね。

中でも強烈な印象を受けたのがジョン・アップダイクとの出会いです。ナボコフ研究で有名な若島正先生の授業で始めて読んだアップダイクの短編集 “My Father’s Tears” で私の英語観は大きく変わりました。

アップダイクの英語はそれまで読んだこともないぐらい難しく、自分は英語が得意であると思っていた当時の自信は見事に打ち砕かれます。

アップダイクに出会っていなかったら私が英語をこれほどまで勉強することもなかったと思います。英語という言語の表現の可能性について目を開かせてくれたアップダイクとの出会いはそれぐらい大きなものでした。

 

今に至るまで

大学を卒業してからは、英検1級を取得したこともあり、ほとんどの洋書は楽しんで読めるようになっていきました。

私の好きな作家は、アップダイク、カポーティ、ジョン・アーヴィングです。今でもたまにこれらの作者の本は読んでいます。

今思うと、ラダーシリーズからスタートして、アップダイクまでの道のりは途方もないものですね。その間にいろいろな景色がありました。修学旅行で洋書を買った話など、これを書きながら久しぶりに思い出しました。

単独行動は禁止されていた自由時間を一人書店で過ごす人間は今考えると相当な変態ですね。当時は何にも思いませんでしたが、きっと周りからは変な奴と思われていたことでしょう。

懐かしい思い出です。

これからもどんな出会いがあるか楽しみに、洋書は読み続けていこうと思います。

 

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