ドイツ語の「音」は、非常にクリアな母音と歯切れのいい子音の組み合わせで生まれます。一見難しそうな発音も、規則は非常に明確で、慣れるとすぐに発音出来るようになります。今回は、そんなドイツ語の発音について、規則やポイントを改めてまとめておきましょう。
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ドイツ語の母音
まずは母音の発音をざっくりとみていきます。発音は、最初から細かい言語学・音声学的視点まで踏み込むと挫折のもとですし、一方で全部カタカナ読みで済ませていても身につきません。
初級段階での発音のコツは、しっかり発音するところと、適当に流すところを区別しておくことかなと思います。では、母音の発音をまずは見ていきましょう。
基本の母音
ドイツ語の短母音で、基本となるのは、I・E・A・O・Uの5つの母音です。
日本語の母音体系と似ているこれらの音をまずはしっかりマスターしましょう。
ドイツ語に限らず、西洋の言語はなにかと日本語より口を大きく動かして、はっきり発語することがポイントです。ドイツ語の発音でも、日本語より、口の中の空間を上下にも前後にもたっぷり使うことを意識するといいですよ。
短母音

イラスト中のアルファベットの位置は、その音が鳴っている大体の位置を示しています。日本語と違って、口を大きく動かし、その結果、音を出す位置が口の中で変化しているのを感じましょう。
それぞれのポイントは以下です。
I(イ)
日本語の「イ」より口を横に引っ張る感じで出しましょう。はっきりした音です。
E(エ)
短母音の「エ」は割と日本語の「エ」に近いのですが、日本語より口を大きく開けて発音することを意識しましょう。この文字は、アクセントの有無や音の長短によって発音が結構変わるのにも注意。(後述)
A(ア)
日本語の「ア」より、口の中の天上を上げる感じで。明るくはっきりした「ア」です。
O(オ)
口を突き出して発音します。「ア」の口の空間をつぶさない感じで口を突き出す感じです。タマゴを口に含んだような感じで発音しましょう。
U(ウ)
口をさらに突き出します。口の中の空間は狭くしすぎないよう意識しましょう。日本語の「ウ」とはずいぶん違う音になります。音が鳴る位置は口の奥の方です。
実際のドイツ語を読んでみましょう。赤字の母音をはっきり発音しましょう。ちなみに、ドイツ語ではすべての名詞を大文字で始めます。
- bitten [bitən](ビッテン)
お願いする - Bett [bɛt](ベット)
ベッド - fallen [fallən] (ファッレン)
落ちる - offen [ɔf(ə)n] (オッフェン)
開いた - Luft [lʊft] (ルフト)
空気
ドイツ語では、基本的に単語の第1音節に強いアクセントがあります。それらの母音は、上記で説明したように、はっきりクリアな音で発音することを意識しましょう。
一方で、bitten, fallen, offenにはアクセントのない –en という文字で単語が終わっています。こういったアクセントのない語尾は、「エン」とはっきり読まずに、「ェン、ゥン」ぐらいに脱力した感じの音で読みます。発音記号では [ə]となります。所謂、曖昧母音です。(弱くなった結果、音自体が脱落することもあります。)
ドイツ語はアクセントのある音節とそうでない音節の差(対比)が非常にはっきりした言語です。アクセントをくっきりはっきり読んだ結果、そうでない文字は曖昧に脱力した感じになるわけです。この対比は「ドイツ語らしく」聞こえるための重要なポイントです。
以上述べた規則は、ドイツ語の短母音(短く読む母音)についての話です。
ドイツ語では、原則、母音の後ろに子音が2つあると短母音になります。
上記の単語は、すべてアクセントのある母音の後ろに子音が2つきているので、短く発音するわけです。(bitten, Bett, fallen, offen, Luft)
- ドイツ語のアクセントは第1音節が基本
- アクセントのある音節は強く、はっきりと読む
- アクセントのない音節は、脱力して曖昧に読む
- 母音の後ろに子音が2つあると、その母音は短く発音する
長母音
では、長母音(長く発音する)母音の発音は、どうなるでしょう?
基本は、上記の短母音を「長く」発音するだけです。難しく考えずにいきましょう。
ただ、Eの文字だけは、短母音か長母音かで、音色が結構変わって聞こえます。
- Bett [bɛt] (ベット)
ベッド - beten [be:ten] (ベィーテン)
祈る
Bettは後ろに子音が2つ(tt)あるので、短母音です。割と日本語に近い音で「ベッt」という発音になります。
betenは後ろに子音が1つ(t)ですね。アクセントのあるeは長く発音します。音は、「エー」よりも、ちょっと「イー」に近い感じになります。舌が盛り上がって、「イー」と「エー」の間のような音になります。
スペルのEの文字は、アクセントがあるかないか、長いか短いかで、結構音が変わる文字です。以上まとめると、以下のようになります。
アクセントがないE
→ [ə] 曖昧母音
アクセントがあるE
→短母音(後ろに子音が2文字)= [ɛ] 口を開いた「エ」
→長母音(後ろに子音が1文字)= [e:] 「イー」と「エー」の間
その他の文字も、細かいことを言えば長短で音色は変わるのですが、それほど明確な違いはありません。そこまでは最初から気にしなくても良いところだと思います。
ウムラウト
基本の母音はあくまでI・E・A・O・Uの5つですが、ドイツ語には「ウムラウト」というものがあります。文字の上に点がつく、あのドイツ語ならではの文字(ÄÖÜ)です。
ウムラウト(Umlaut)とは、「音を転換すること」です。(Um「転換」+Laut「音」)
では、どのように音を転換するか。
答えは、「音を出す位置が、口の前に移動する」です。舌が少し持ち上がり、各文字を口の前の方で発音するようになります。
先ほどの図から考えましょう。

ウムラウトがあるのは、A・O・Uの3つの母音です。どちらかというと「口の奥側で出す」母音です。
ウムラウトが付くと、これらの音を出す位置が口の前方に移動します。
A [a] → Ä [ɛ]
カタカナで表すなら、「ア」→「エ」と音が変わります。つまり、Äは、短母音のEと同じような「エ」の音です。
O [ɔ] → Ö [œ]
「オ」→「œ(カタカナ表記不可)」となります。Oの口のまま、(タマゴを口に含んだままで、)音を出す位置をタマゴの先の方に移動させます。百歩譲ってカタカナで書くと「エ」とも「ウ」とも聞こえるような音になります。この文字は、明確な発音をもった文字ですので、曖昧な感じにならないように気をつけましょう。
U [ʊ] → Ü [ʏ]
「ウ」→「ュ」みたいな感じになります。Uで口を突き出したまま、舌は少し持ち上がります。唇を突き出したまま、というところがポイントです。日本語で「ュ」という最初の瞬間の音をずっと保つ感じです。
では、例を。
- Hälfte [hɛlftə](ヘルフテ)
半分 - öffnen [œfnən](ェッフネン)
開ける - füllen [fʏlən](フュッレン)
満たす
特に、ÖとÜはカタカナで表記することに限界があります。いずれも、口を突き出して発音するのがポイントです。
口の形をはっきり保って、曖昧に濁さず発語することを意識してください。
ウムラウトがつくと、口の形はあまり変えず、舌は高くなり、音を出す位置が前方に移動
ÖとÜはカタカナ表記不可だが、曖昧な音ではない明瞭な音になるように読む
二重母音
最後に二重母音をまとめておきましょう。
数はそれほど多くありません。
AU [au] アォ
割と、見たまんまの読み方です。「アオ」でもなく、「アウ」でもなく、その間といった感じでしょうか。どちらかというと、「アオ」と聞こえるような気がします。
AI, EI [ai] アイ
AIを「アイ」と読むのは見たまんまです。ドイツ語ではEIも「アイ」と読みます。ドイツ語では、AIというスペルを含む単語は非常に稀です。そのため、目にする頻度は断然後者の方が多いです。EIは「アイ」と読むと覚えておきましょう。
EU, ÄU [ɔy] オイ
この二つのスペルは、「オイ」といった音で読みます。ÄはEと同じ音になるのでしたね。そのため、EUもÄUも同じものとなるわけです。通貨のユーロ(Euro)はドイツ語では「オイロ」みたいになります。
例です。
- Baum [baum](バゥム)
木 - Mai [mai](マイ)
5月 - Eis [eis](アイス)
氷 - Leute [lɔytə](ロイテ)
人々 - Bäume [bɔyə](ボイメ)
木々
ローマ字読みと大きく違うのは、なんといってもEI(アイ)とEU, ÄU(オイ)です。最初は面倒くさく感じるかもしれませんが、なにせこれらのスペルを含むドイツ語は無数にあります。普通にドイツ語を読んでいるといくらでもこれらのスペルをもつ単語に出会うので、すぐに慣れると思います。
補足です。二重母音ではありませんが、スペルのIE [i:]もよく出てきます。これは単純に「イー」を長く発音するといーです。
- bieten [biːtn](ビーテン)
提供する
EIは「アイ」
EU・ÄUは「オイ」
IEは「イー」
以上がドイツ語の母音のおおまかな発音規則です。母音は、上記で説明した以外にもyなどいくつかあります。ただ、それらは外来語にしか見られないような例外的なものですので、ここでは省略し、あとで少しだけ触れます。
ドイツ語の子音
ドイツ語の子音は、各文字が決まった音を明確に持っています。
ほとんどはローマ字読みで通用するのですが、一部ドイツ語特有の文字や、英語の感覚が逆に妨げになるような文字もあります。
ローマ字読みと同じ文字
L, M, N, P, B, T, D, K, G, F, H
これらの文字は、割と英語やローマ字の感覚で通用するものです。
- laden [laːdn](ラーデン)
積む - Mann [man](マン)
男 - neun [nɔyn](ノイン)
(数字の)9 - platt [plat](プラット)
平たい - Blatt [blat](ブラット)
葉っぱ - Tanne [tanə](タンネ)
モミの木 - denken [denkən](デンケン)
考える - kaufen [kaufən](カォフェン)
買う - Gips [gips](ギプス)
石膏 - Fall [fal](ファル)
場合 - haben [ha:bən](ハーベン)
持っている
※ Hは母音の後では発音せず、前の母音を長音化します。
- gehen [ge:ən](ゲーエン)
行く
ローマ字読みと違う文字
J, R, V, W, S, Z, SS, ß
以上の文字は、単独でドイツ語特有の読み方をします。英語の感覚は妨げになりかねませんので気をつけてください。
J [j]
カタカナで言うならヤ行で読みます。Japan(日本)はドイツ語で「ヤーパン」です。
R [r]
語頭や、母音の前では、喉の奥で、ガラガラ鳴るような音です。英語のRとは相当違います。練習あるのみです。ちなみにフランス語のRも同じ音です。語末や母音の後では、緩んだ「ァー」のような音になって、Rとしては発音しないことがほとんどです(イギリス英語とも似た感じです)。
V [f]
[f]の音で発音します。ドイツ語では、スペルのVもFも同じ音となるわけです。ただ、外来語では英語同様 [v]と読むことも多いです。
W [v]
濁る[v]です。「ヴ」の音で読みます。ドイツ語では非常によく使う文字です。
S+母音 [z]
母音の前の単独のSは必ず濁ります。ザ行です。
Z [ts]
必ず「ツ」みたいな音になります。Suzukiはドイツ語読みで「ズ・ツ・キ」です。ドイツ語ではよく使う文字です。(ドイツ語のキーボードでは、YとZの文字が英語と入れ替わっています。おそらく、Zの方を遙かによく使うからです。)
SS, ß [s]
ßはドイツ語特有の文字で「エスツェット」と呼びます。音は濁らないサ行の[s]です。母音の前でないSや、二文字続いたSSも同じく[s]で読みます。語頭に来ることはありません。
例をどうぞ。
- Jacke [jakə](ヤッケ)
上着 - Reise [raizə](ライゼ)
旅行 - Volk [fɔlk] (フォルク)
民衆 - Wagen [vaːɡn](ヴァーゲン)
車 - sagen [zaːɡn](ザーゲン)
言う - Zucker [tsʊkɐ](ツッカー)
砂糖 - beißen [baisn](バイセン)
嚙む
Zuckerの例にあるように、語末の -er [ɐ]は緩んだ「アー」みたいな音で読まれます。このように、母音の後のRはRとして発音しないことも多いです。
Rの発音
- 語頭や母音の前 → 喉の奥のガラガラ音
- 語末や母音の後 → 緩んだ「アー」に近い音(母音化)
その他の文字
その他、組み合わせでドイツ語特有の読み方をする子音をまとめましょう。
CH, SCH, ST, SP, TSCH, CHS
以上の文字はドイツ語特有の読み方をします。すべて、この組み合わせで1文字分の音となります。
A/O/U+CH [x]
A/O/Uの後のCHは、「ハ」です。口の奥で、「ハ」見たいな音です。Hよりも奥で鳴ります。ACH, OCH, UCHは「アッハ」「ウッフ」「オッホ」みたいな感じですが、口の奥で音が鳴っていることに気をつけてください。A・O・Uは口の奥半分で鳴る母音でしたね。それに合わせて子音も口の奥で鳴らすわけです。日本語にも英語にもない音です。
A/O/U以外+CH [ç]
AOU以外のすべての文字(I/E/Ä/Ö/Ü/子音)の後は、「ヒ」のような音です。日本語の「ヒ」の子音とほぼ同じです。ICH, ECHは「イッヒ」「エッヒ」と読みます。さっきの口の奥で鳴らす[x]に比べて、[ç]では鳴る位置が前に移動したのに気づくでしょうか。I・E・Ä・Ö・Üなど、口の前の方で鳴る母音にはこれが結びつくわけです。(ウムラウトは音を出す位置を前に移動させるのでしたね。)
SCH [ʃ]
「シュ」です。この音になるときは、必ずSCHの3文字を使います。英語のSHにつられてCを書き忘れないようにしてください。SHというスペルはドイツ語にはありません。
語頭のST [ʃt]
語頭のSTは常に、「シュトュ」です。
語頭のSP [ʃp]
語頭のSPは常に、「シュプ」です。
TSCH [tʃ]
「チ」の子音です。ただ、このスペルを含む語はそれほど多くありません。
CHS [ks]
二重子音で、「クス」という子音です。日本語で「タクシー」という時の「クス」です。
-IG [iç]
語尾にくる-IGは「イッヒ」と読みます。ICHの「イッヒ」と同じです。形容詞に多く見られる語尾です。形容詞の活用語尾がつくと、通常通り[ig]となります。
※ 入門書にはこのように記載されていますが、実際には -IG を [ik] と発音するドイツ人はずいぶん多いです。
例をどうぞ。
- Bach [bax](バッハ)
小川 - ich [iç](イッヒ)
私 - Schule [ʃuːlə](シューレ)
学校 - Stein [ʃtain](シュタイン)
石 - sprechen [ʃprɛçn](シュプレッヒェン)
話す - Tschüs [tʃʏs](チュース)
さよなら - sechs [zɛks](ゼクス)
(数字の)6 - billig [biliç](ビリッヒ)
安い
いかにもドイツ語らしい音が並んでいますね。最後のbillig「ビリッヒ」は「ビリック」のように読む人も多いです。現代ではどちらも正しいと言えるでしょう。
語末の子音は弱くなる
各文字の発音規則は以上です。厳密に言うと、まだいくつかあるのですが、初級のうちから頻度が低いものを掘り下げても仕方ないのでこのへんにしておきます。
最後に、ドイツ語の語末の子音についてです。
ドイツ語は基本第1音節にアクセントがあって、その結果、語尾は曖昧に発音するのでした。
それと似た発想で、語末に来る子音は、弱くなってしまいます。
どういうことかというと、語末の有声子音は、無声になってしまうわけです。B, D, G, Sが語末に現れても、[b] [d] [g] [z]と濁らず、[p] [t] [k] [s]となります。
語末の子音群に含まれていたら、どの文字も濁りません。
例をどうぞ。
- Rad [ra:t](ラート)
車輪 ※ラードではない - Stab [ʃta:p](シュタープ)
棒 ※シュターブではない - Angst [ankst](アンクスト)
心配 ※アングストではない
語末の子音群にあるB, D, G, Sは濁らない
[補足]外来語に見られる発音
以下はあまり出てこないスペルですので、基本があやふやな人は読み飛ばしてもかまいません。
一部のスペルは、外来語の際、ドイツ語本来の規則とは違う読み方をします。また、外来語特有のスペルもいくつかあります。
Y, 語頭のPS, TH, PH
以上のスペルは、主にギリシア由来の単語に使われるスペルです。外来語では通常のドイツ語の発音規則とは違った読み方をします。
Y [y] [i]
スペルのYは、スペルのI「イ」かÜ「ュ」と同じ読み方をします。どちらの読み方でも良いという場合がほとんどです。
語頭のPS [ps]
語頭のPSは文字通り、「プス」といった感じで発音します。PSの後が母音でもSは濁りません。
TH [t]
ドイツ語ではTHもTと同じように素直な[t]の音です。英語のことは忘れましょう。(ドイツ人も英語のthには苦労します。)
PH [f]
PHのスペルは英語同様、[f]と読みます。ただし、この音は一般的にFの文字を使うので、実際には一部の外来語以外ほとんど出てきません。
例を見てみましょう。外来語ではアクセントの位置が第1音節にないことも多いです。
- System [syste:m](ズュステーム)
システム - Psychologie [psyçoloˈɡiː](プシュヒョロギー)
心理学 - Thema [te:mə](テーマ)
テーマ - Philosophie [filozoˈfiː](フィロゾフィー)
哲学
Systemのyは[i]でも[y]でもよく、「ズィステーム」でも「ズュステーム」でもどちらでもよいとされています。アクセントは後ろです。
Psychologieは英語と相当違いますね。ドイツ語の方が、文字をすべて素直に読みます。Psy「プシュ」cho「ヒョ」logie「ロギー」とゆっくり練習しましょう。アクセントは最後の-gieにあります。
Themaはカタカナの「テーマ」と音も近くなります。というか、日本語の「テーマ」はドイツ語から来ているのです。ちなみに英語では、theme [θi:m]なんで全然違いますね。
PHは現代ドイツ語ではほとんどFに置き換えられています。例えば、「写真」はFotoですし、「電話」はTelefonです。英語と違いますね。ただ、Philosophieだけは、PHを残しています。哲学への誇りか、学術の香り高き姿をとどめたかったのか…
ドイツ語のアクセントは基本第1音節にあるのですが、外来語ではしばし最後の音節に強勢を置きます。
慣れてくると、外来語は見た目から何となく判断できるようになると思います。そのうちきっと、なんとなくドイツ語本来の語彙っぽくないな~と思うようになるでしょう。
ドイツ語の語彙はほとんどが第1音節にアクセントをもつ。
外来語(ほとんどはフランス語かラテン語から)はしばし最後の音節にアクセントがある
まとめ
以上がドイツ語の発音のあらましです。
簡潔にまとめたので、細かいことを言い出せばまだまだきりがありません。
今回は、とりあえず、最低限これだけ知っておけばほとんどのドイツ語の単語は発音出来るというものをまとめました。
何よりコツは、口を大きく使い、明確なアクセントを付けて発音することです。その結果、アクセントのない音節は曖昧になり、その繰り返しでドイツ語の強弱のリズムが出てきます。
ドイツ語の発音は、最初は難しく感じるかも知れませんが、慣れてしまえばとても簡単でわかりやすいです。少なくとも、英語よりはよっぽどシンプルだと私は思います。
規則がしっかりしているので、初めて見た単語でも発音出来ますし、初めて聞いてもスペルを綴れます。
まずは発音を身につけ、単語を読めるようになると学習もはかどっていくでしょう。言語というのは、読めないとそもそも頭に入ってこないものです。
発音をスタートだと思って、ドイツ語の世界への旅だって行ってもらったらと思います。